【論文要約】美容鍼灸に対する一般女性の認識と課題に関する調査研究

この資料は、一般女性の美容鍼灸に対する認識や意識について調査した研究です。調査は静岡県在住の20歳から69歳までの一般女性1,000人を対象に行われました。主な目的は、美容鍼灸に対する一般女性の意識や認識の現状を明らかにすることでした。

調査の方法と結果:

  • 質問紙を用いて、静岡県内の商工会議所を通じてアンケートが配布されました。回収率は56.2%で、回答者の91.8%が顔に美容上の悩みを持っていると答えました。
  • 鍼灸治療の経験者は28.8%、美容鍼灸の認知度は42.0%でした。美容鍼灸に対する効果のイメージとして最も多かったのは「リフトアップ」で、43.2%の未経験者が治療に興味を持っていました。一方、治療を希望しない理由として「痛そう」という回答が最も多く52.6%に上りました。
  • 美容鍼灸の経験者のうち60.0%が効果を実感し、その中でもリフトアップが最も多く挙げられました。しかし、45.0%が何らかのマイナス効果を感じ、47.5%が複数回治療を受けたが継続しなかったと回答しています。
  • 治療院に求められる要素としては「清潔感」が、施術者に求められる要素としては「優れた技術」が挙げられました。また、美容に対する月々の投資額としては、3,000円から5,000円未満が最も多く28.5%でした。

考察と結論:

  • 多くの女性が顔に対する美容上の悩みを持ち、リフトアップ効果に期待を寄せていることが示されました。しかし、認知度に対して治療率が低く、その理由として痛みや料金が挙げられており、これが美容鍼灸の発展を妨げる要因として浮き彫りになりました。
  • 今後は、美容鍼灸の効果に関する客観的なエビデンスの構築や、正しい情報の提供が重要であるとされています。

引用元URL

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/72/3/72_190/_article/-char/ja/

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メディア掲載

はりきゅう整体院 和からだみなおし処 矢上真吾