O脚・X脚は「脚の形」の問題ではありません
──体の使い方から考える原因と、和からだみなおし処の向き合い方
「O脚が気になる」
「X脚って治るんでしょうか?」
治療院をやっていると、こうした相談を受けることがあります。
多くの方が「脚の骨が曲がっているのではないか」「矯正しないといけないのでは」と不安を抱えています。
ですが、和からだみなおし処では、O脚・X脚を単なる脚の形の問題としては捉えていません。
多くの場合、O脚・X脚は体の使い方やバランスの崩れが、結果として脚のラインに現れている状態だからです。
O脚・X脚とは何か
O脚(内反膝)
立ったときに、膝が外側に開き、両膝の間に隙間ができる状態を指します。
医学的には「genu varum(内反膝)」と呼ばれます。
X脚(外反膝)
立ったときに、膝が内側に入り、太ももや膝が近づきやすい状態です。
医学的には「genu valgum(外反膝)」と呼ばれます。
ここで大切なのは、O脚・X脚=すべてが病気や異常ではないという点です。
成長過程や体の個体差によって、ある程度の脚の形の違いがあるのは自然なことです。
「骨の変形」と「体の使い方」は別の話です
O脚・X脚を考える上で、非常に重要な視点があります。
構造的な変形
- 骨そのものの形が変わっている状態
- 先天的な要因や成長期の影響、疾患が関与するケース
- 医療機関での評価が必要
機能的なO脚・X脚
- 骨の形自体は大きく変わっていない
- 筋肉・関節・神経の使い方の偏りが原因
- 姿勢や歩き方、生活習慣の影響が大きい
成人で気にされているO脚・X脚の多くは、この「機能的な問題」に該当することが少なくありません。
つまり、脚の形だけを見て「骨が曲がっている」「矯正しなければならない」と考える必要はないケースが多いのです。
なぜO脚・X脚になるのか
──原因を体全体から分解して考える
股関節の影響
股関節は、脚の動きの要となる関節です。
ここがうまく動かなくなると、膝が代わりにねじれやすくなります。
- 股関節が硬い
- 内旋・外旋の偏りが強い
- お尻の筋肉が使えていない
こうした状態では、膝が本来しなくていい動きを強いられ、結果としてO脚・X脚のようなラインが現れます。
膝は「結果として巻き込まれる関節」
膝関節は、構造上とても安定性を求められる関節です。
同時に、上(股関節)と下(足部)の影響を強く受けます。
膝そのものを責めるよりも、なぜ膝に負担が集中しているのかという視点が欠かせません。
足部・足首の影響
立ち方や足の使い方も、O脚・X脚に大きく関わります。
- 偏平足傾向
- 足首が内側に倒れやすい
- 靴が合っていない
足元が不安定になると、その影響は膝・股関節へと連鎖していきます。
体幹・骨盤の安定性
体幹が不安定だと、人は無意識に脚でバランスを取ろうとします。
その結果、
- 片脚に体重をかける癖
- 立位や歩行時の左右差
が生まれ、脚のラインに影響します。
O脚・X脚と体の不調の関係
O脚・X脚そのものが問題なのではありません。
しかし、体のバランスが崩れた状態が続くと、
- 膝の内側・外側の痛み
- 股関節の違和感
- 腰痛
- 脚の疲れやすさ
といった不調につながることがあります。
これは「必ず起こる」という話ではありません。
ただし、負担が偏った状態が長く続けば、トラブルのリスクは高まるということは知っておく必要があります。
鍼灸・整体でできること
──「矯正」ではなく「体を整える」
和からだみなおし処では、O脚・X脚を「真っ直ぐに治す」「形を変える」ことを目的にはしていません。
鍼灸で行うこと
- 緊張が強くなっている筋肉を緩める
- 神経の過剰な緊張を下げる
- 動きにくくなっている筋の働きを引き出す
整体で行うこと
- 股関節・骨盤・足部の連動を整える
- 膝に集中していた負担を分散させる
- 姿勢や立ち方・動き方を再学習する
その結果として、体が本来の使い方に近づき、負担が減るという状態を目指します。
見た目の変化が起こることもありますが、それは目的ではなく、あくまで結果の一つです。
見た目よりも大切なこと
脚のラインは、人それぞれです。
無理に形だけを変えようとすることが、かえって体に負担をかけてしまうケースもあります。
和からだみなおし処が大切にしているのは、
- 痛みが出にくい体
- 動きやすい体
- 将来にわたって負担の少ない体
そのための体の見直しです。
日常生活で見直したいポイント
- 片脚に体重をかける立ち方
- 脚を組む・横座りの癖
- 歩くときの左右差
- 靴のフィット感
完璧を目指す必要はありません。
「気づいたときに少し意識する」
それだけでも、体は変わっていきます。
こんなときは一度ご相談ください
- 膝や股関節に痛みが出てきた
- 歩くと疲れやすい
- 昔より脚のラインが変わってきた
- スポーツや仕事で脚への負担が大きい
体の状態を確認しながら、無理のない形で向き合っていくことが大切です。
まとめ|O脚・X脚は「体を見直す入り口」
O脚・X脚は、原因ではなく結果です。
体の使い方やバランスが変われば、体にかかる負担の質も変わります。
和からだみなおし処では、脚だけを見るのではなく、体全体を見直すことで、今より楽に動ける体を目指します。
気になることがあれば、「矯正する前に、まず体を知る」
その一歩としてご相談ください。