対象年齢
小児鍼の対象年齢は生後一ヶ月の乳児から児童まで
対象疾患
対象疾患はいわゆる「疳(かん)の虫」といわれる夜泣き、夜驚症、かんしゃく、ひきつけや夜尿症(おねしょ)
使う鍼
小児鍼は、鍼といってもいわゆる刺す針ではありません。
形はギターのピックやヘラのような形のもの、
爪楊枝を束ねたような形のもの、
ギザギザの付いた歯車のような形のものなどがあります。
どれも刺す機能はなく、皮膚表面を摩擦して刺激を与えるためのものです。
痛くも怖くもなく、むしろ気持ちがよい刺激といえます。
小児鍼の生理作用
「疳の虫」の症状が出ているときは、自律神経の一つである交感神経が高ぶっていたり、交感神経と副交感神経のバランスが不安定な状態になっています。
小児鍼は高ぶっている交感神経を鎮静させ脳の充血を抑制したり、副交感神経に働きかけて内臓の血流を高めたりして心身をリラックスさせる作用があることが科学的研究から明らかになってきています。
夜泣き、疳の虫の原因
神経症や自律神経失調症は、ストレスが心や身体に引き起こす症状です。子供は自律神経をはじめ身体のあらゆるところが未熟なので、ストレスを受け止めきれずに心身の変調を容易に起こします。
他の治療法
「疳の虫」の治療には、小児鍼のほかにマッサージやお薬があります。
お薬では宇津救命丸や樋屋奇応丸、抑肝散、桂枝加竜骨牡蛎湯などを用います。
宇津救命丸 https://www.uzukyumeigan.co.jp/uzukyumeigan/
樋屋奇応丸 https://hiyakiogan.co.jp/content/special/story/
抑肝散 https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/054.html
桂枝加竜骨牡蛎湯 https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/016/index.html
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