この資料は、美顔鍼(美容鍼灸)の効果を第三者の視点から検証するための研究について述べています。特に、美顔鍼が施術後に顔の印象をどの程度改善するかを、被験者自身の評価と、第三者による写真評価を比較することで確認しました。
研究の概要:
- 目的: 美顔鍼によって、第三者が評価しても顔の印象が良くなるかを検証することを目的としています。
- 方法: 女性被験者43人に美顔鍼を施術し、施術後に自己評価と第三者による写真評価を行いました。写真評価は66人の評価者が施術前後の顔写真を見て、どちらが施術後の写真かを当てる形で実施されました。
- 結果:
- 自己評価では、施術直後に86%の被験者が顔が良くなったと回答し、3日後でも74%が改善を実感しました。特に目元とリフトアップの効果を短期間で感じた人が多く、顔全体の改善や顔色の改善は3日間持続する傾向がありました。
- 写真評価では、全体の印象や肌のツヤ、肌のハリについて、施術後の写真が施術前の写真よりも良く見えると答えた割合(「正答率」)が有意に高くなりました。特に女性評価者の方が、男性評価者よりも正答率が高い傾向が見られました。
考察:
- 美顔鍼は、被験者自身の主観的な評価だけでなく、第三者によっても顔の印象が改善されたと認識されることが示唆されました。ただし、改善が感じられる部分は短期間に限られる場合が多く、効果が長続きする部分とそうでない部分があることが分かりました。
- 第三者の写真評価においては、評価者の性別が結果に影響を与えており、特に女性評価者の方が顔の変化をより敏感に捉えることができると考えられます。
結論: 美顔鍼は、顔の印象や肌の状態にポジティブな変化をもたらす可能性があり、特に短期間での効果が顕著です。今後の研究では、さらに客観的な評価手法や長期的な効果についても検証が求められると考えられます。
この研究は、美容鍼灸の効果をより客観的に評価するための一歩として、第三者評価の手法を取り入れることで、新たな知見を提供しています。
引用元URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/imj/15/1/15_17/_article/-char/ja/
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