ぎっくり腰は慢性疾患?繰り返さないための本当の知識

ぎっくり腰を繰り返していませんか?

「朝、顔を洗おうと前かがみになった瞬間に腰に激痛が走った」

「重い荷物を持ち上げようとしたら、腰がピキッと音を立てて動けなくなった」

このようなぎっくり腰の経験がある方は多いのではないでしょうか?

そして、一度経験した方の多くが気づくのは、「また起こるかもしれない」という不安です。

実際に、ぎっくり腰は繰り返し起こることがとても多いんです。

ぎっくり腰とは何か?

正式名称と定義

ぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛症」です。

特徴

  • 突然発症する激しい腰痛
  • 動作時の強い痛み
  • 腰部の筋肉の緊張や炎症
  • 多くの場合、2-4週間で症状が軽減

一見すると「急性」の症状のように思えますが、実はここに大きな誤解があります。

よくある誤解

多くの方が思っているぎっくり腰のイメージ:

「突然起こる偶発的な怪我」

「安静にしていれば治る」

「痛みが取れれば大丈夫」

でも、実際はちょっと違うんです。

なぜ繰り返すの?実は慢性的な問題

再発しやすいのは事実

ぎっくり腰を一度経験すると、多くの方が再び経験します。これは他の怪我とは明らかに違うパターンです。

根本原因の慢性性

ぎっくり腰が起こる背景には、長期間にわたって蓄積された問題があります:

姿勢の問題

  • 長年の不良姿勢による筋バランスの崩れ
  • デスクワークによる筋力低下
  • 日常動作の癖

筋肉・関節の機能低下

  • 深層筋(インナーマッスル)の弱化
  • 関節可動域の制限
  • 筋肉の柔軟性低下

生活習慣要因

  • 運動不足
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 栄養バランスの偏り

「トリガー」「発生原因」「根本原因」の違い

多くの方が混同しているのが、これら3つの概念です。

トリガー(きっかけ)

  • 重い物を持った
  • 前かがみになった
  • くしゃみをした
  • 急に振り返った

発生原因(身体の外の問題)

  • 長時間の同一姿勢
  • 重労働
  • 運動不足
  • ストレス

根本原因(身体の中の問題)

  • 長期間の筋バランス不良
  • 腰椎の安定性低下
  • 骨盤の歪み
  • 全身のアライメント異常

※発生原因により身体の機能低下が起きる(根本原因)

「トリガー」は単なる最後の一押しに過ぎません。

「発生原因」によって身体の機能が徐々に低下し、それが「根本原因」となって、最終的にトリガーでぎっくり腰が起こるのです。

なぜ痛みが取れても再発するのか?

対症療法の限界

一般的なぎっくり腰の治療:

急性期の対応

  • 安静
  • 痛み止めの服用
  • 湿布の貼付
  • 簡単なマッサージ

これらは確かに痛みを和らげる効果がありますが、原因は何も変わっていません

痛みの消失≠完治

「痛みが取れた」ということと「治った」ということは全く別のことです。

痛みが取れた状態

  • 炎症が収まった
  • 筋肉の緊張が緩和した
  • 日常生活に支障がなくなった

治った状態

  • 筋バランスが改善された(身体の機能改善)
  • 正しい動作パターンが身についた
  • 再発リスクが大幅に減少した

多くの場合、前者の段階で治療を終了してしまうため、再発が繰り返されるのです。

根本的な改善のために必要なこと

1. 正しい現状認識

まず、以下の事実を受け入れることが重要です:

  • ぎっくり腰は慢性疾患である
  • 痛みが取れても根本解決ではない
  • 生活習慣の改善が必要
  • 継続的な取り組みが重要

2. 専門的な評価と治療

国家資格者による診断

  • 詳細な原因分析
  • 個人に応じた治療計画
  • 医学的根拠に基づいた施術

当院での取り組み

  • はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師による専門的アプローチ
  • Jリーグトレーナー経験を活かした機能評価
  • 個別の改善プログラム作成

3. 生活習慣の見直し

姿勢の改善

  • デスクワーク環境の見直し
  • 正しい立ち方・座り方の習得
  • 日常動作の癖の修正

運動習慣の確立

  • 適切な筋力トレーニング
  • 柔軟性の向上
  • 体幹安定性の強化

ストレス管理

  • 十分な睡眠
  • リラクゼーション
  • 心理的負担の軽減

4. 継続的なセルフケア

日々のメンテナンス

  • 簡単なストレッチ
  • 正しい体の使い方
  • 疲労の蓄積を防ぐ

定期的なチェック

  • 状態の確認
  • 予防的な施術
  • 必要に応じた修正

まとめ

ぎっくり腰は「急性症状」に見えて、実は「慢性疾患」です。

重要なポイント

  1. 高い再発率: 適切な対応をしなければ必ず繰り返す
  2. 根本原因の慢性性: 長年の蓄積された問題が背景にある
  3. 対症療法の限界: 痛み止めや安静だけでは根本解決しない
  4. 生活習慣病的アプローチ: 継続的な管理と改善が必要

多くの方が「また起こるかもしれない」という不安を抱えて生活されています。しかし、正しい知識と適切なアプローチがあれば、ぎっくり腰は十分に予防可能な疾患です。

一時的な痛みの緩和ではなく、根本的な改善を目指しませんか?

当院では、Jリーグトレーナーの経験と国家資格者としての知識を活かし、ぎっくり腰の根本的な改善をサポートしています。

「もう繰り返したくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。


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はりきゅう整体院 和からだみなおし処 矢上真吾