「朝は忙しいから食べない」
「なんとなく食欲がわかないから抜いてしまう」
そんな声をよく聞きます。
しかし朝ごはんは、
“気合いで食べるかどうか” の話ではなく「体の仕組み」に合った大切な習慣 です。
ここでは難しい話は抜きにして、
なぜ朝ごはんが体にとって必要なのか、そして 何を食べると体が整いやすいのか をシンプルにまとめます。
■ 朝ごはんは「脳と体のスイッチ」
夜の間は代謝も脳の活動も下がり、体温も低くなっています。
朝ごはんを入れると、
- 血糖が緩やかに上がり、脳が動き出す
- 体温が上昇し、筋肉が動きやすくなる
- 自律神経が “活動モード” に切り替わる
朝食を抜くと、午前中ずっとぼんやり…
というあの感覚は、このスイッチが入らないためです。
■ 「血糖値の安定」にも重要
朝ごはんを抜いてしまうと、
昼食で急に糖質が入るため 血糖値が急上昇 しやすく、
- 強い眠気
- 集中力低下
- イライラ
- 午後の疲労感
- 甘いものの欲求
などにつながります。
逆に、朝ごはんを少量でも取っておくと、
昼食後の血糖値が乱れにくく、1日が安定しやすくなります。
■ 「筋肉の代謝」を守るための朝ごはん
朝の体は、夜の間にアミノ酸が使われて 筋肉が分解されやすい状態 になっています。
そのため、朝に少しでもタンパク質が入ると
筋肉の分解が止まり、体が元気に動きやすくなります。
● どれくらい必要?
タンパク質は 体重1kgあたり約1.0〜1.5g が必要と言われており、
そのため 1食20g前後 を目安にすると無理がなく、体も整いやすいです。
(※ 詳しくは ➜ タンパク質の基本ガイド にまとめています)
■ 何を食べるのが良いのか?
ポイントは 「糖質+タンパク質+少しの脂質」 のバランス。
● 糖質(エネルギー源)
- ご飯(推奨)
- 玄米
- 全粒パン
- さつまいも
※ 菓子パンは血糖値が乱れやすいので基本は控えめに。
● タンパク質(筋肉・代謝の材料)
- 卵
- 納豆
- ヨーグルト
- 魚の切り身
- ツナ缶
※ 卵+納豆だけでも10g以上は確保できます。
朝はこれに“何か1品” を足すと20gに届きやすくなります。
● 脂質(吸収を助ける)
- 味噌汁の油分
- ナッツ
- 少量のオリーブオイル
■ 朝食の現実的な例(無理のない形で)
✔ 和食の基本セット
- ご飯
- 卵
- 納豆
- 味噌汁
これだけで体はかなり動きやすくなります。
✔ 忙しい朝のコンビニ例
- おにぎり
- ゆで卵
- ツナパック or ヨーグルト
時間がない人でも取り入れやすい組み合わせです。
✔ 食欲がない人
- バナナ
- ヨーグルト
- 卵スープ
“少し入れるだけ” でも体は反応します。
■ 朝ごはんを整えると変わること
施術の現場でも、朝食の見直しだけで、
- 午前中の集中力
- 疲れにくさ
- 甘いものへの欲求
- 夕方の倦怠感
- 睡眠の質
- 首肩こり・頭痛の軽減
などに変化が出る方がとても多いです。
■ むずかしく考えない。「できる範囲で整える」が大事
毎日必ず完璧な朝食を食べる必要はありません。
- 食べられる日だけ
- 少量だけ
- 組み合わせは自由
- 習慣として少しずつ整える
これで十分です。
■ まとめ
朝ごはんは、
体のスイッチをいれる「1日のスタートボタン」。
- 頭と体が動き出す
- 血糖値が安定する
- 筋肉の分解が止まる
- 午後の疲労が軽減
- 甘いものの欲求が減る
無理のない範囲で、できるところから整えていきましょう。
和からだみなおし処では、
食事・体の使い方・睡眠など、生活全体のバランスを大切に施術を行っています。
お気軽にご相談ください。




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