自分の身体の状態だと、どのサービスを受けたら良いのか分からない
腰が痛い時にもみほぐしに行ったら悪化した
どこに行っても良くならない
日本では様々な業態があり、自分がどこに行けば良いのか分からない方がほとんどだと思います。
そこで状態別、受けられるサービスを図にしてみました。
私は現在自分で鍼灸整体院を開いていますが、開業する前に、
整形外科・もみほぐし・接骨院・スポーツトレーナーという仕事に就いていました。
客としても研修のつもりでよく上記のサービスを受けています。
専門的知識と経験のある私だからこそ伝えられるなうようになっていますので、
サービス選びの参考にしてみて下さい。
4段階理論について
まずは前提を揃えるためにこの記事で登場する4段階理論について説明します。
この理論は私が作ったもので、人の身体の状態は4つの段階(ステージ)に分けることができ、
段階ごとに取るべき対応・治療方法が変わります。
段階の分け方を状態(一般の方でも分かりやすく)にしている所がポイントで、時間軸は関係ありません(急性期・慢性期などではない)
ステージごとの特徴を下記にて説明します。
【ステージ1】誰が見ても辛い
ステージ1は、誰が見ても辛い状態。生活に支障が出るレベルになります。
例えば、
ギックリ腰をしてしまって動き出すのが辛い状態や
ひどい捻挫をしてしまい、足首がぼっこり腫れて歩くのもままならない状態を指します。
【ステージ2】ぱっと見普通だけど常に症状あり
ステージ2は一見普通に見えます。
仕事も生活も送れるのでパッと見た感じどこか悪くは見えない。
しかし、実は常に症状がある状態。
何となく腰が重い、肩こりがひどい、頭痛がある、体重掛けると膝が痛い、など。
【ステージ3】無理がきかない
ステージ3は日常生活は問題なく過ごせます(症状がない状態)
しかし、無理をすると症状が出てきてしまう状態。
スポーツなどをすると痛めてしまいます。
が、日常生活は問題ないため、「治った」と勘違いしてしまう方が大半です。
実は症状がなくても、身体の機能が戻っていない場合があるのです。
【ステージ4】ここを目指そう
全ての方に目指して欲しいステージ4。
日常生活だけでなく、多少無理をしても耐えられる状態。
このステージにいる人がスポーツを楽しめます。
そのサービス、どの状態なら受けられる?
①病院(入院)
普段患者さんには伝えていませんが、
ステージ1の下、ステージ0が存在します。
ステージ0とは、生活不可。
即ち入院を指します。
②病院(通院)
病院(通院)はステージ1と2に当てはまります。
病院は日常生活動作(ADL)復帰が目的となりますので、日常生活で問題なければ卒業となります。
③接骨院
接骨院の保険適応は時間軸が重要になりますので(急性期かそうでないかが重要)、
実はこの4段階理論とは定義が違います。
しかしながら大体はステージ1に当てはまるかなと思います。
非常に軽いケガであればステージ2も入るかと思いますが、ほとんどはステージ1になるかなと。
④鍼灸・整体
当院も当てはまる鍼灸・整体はステージ2~4で受けられます。
院によってはステージ1(ぎっくり腰や寝違えなど)も対応できる院があると思いますが、大抵の鍼灸・整体はステージ2からになります。
(鍼灸は入院患者さんにも受けることができますが、治療院に来れるわけではないのでなしとします)
⑤エステ・もみほぐし
患者さんから見ると違いが分かりづらいエステやもみほぐし。
こちらはステージ3と4で受けることが出来ます。
症状がある時に受けてしまうと悪化する恐れがあるためおススメしません。
症状がない状態になってから受ける方が良いかと思います。
(もみほぐしは治療目的ではなく、その名の通りもみほぐすこと(気持ちよさや癒し)が目的となります。エステやもみほぐしを受けた結果、症状が改善することがあるかもしれませんが、症状を改善するためのサービスではないのでお気を付けください。)
ステージ4で受けるべきもの
スポーツ全般、ジムでのトレーニング、パーソナルトレーニング、ヨガやピラティスなどは全てステージ4になってから受けることが出来ます。
負荷によってはステージ3でも受けることが出来るかもしれませんが、サービス提供者は負荷をコントロールできるわけではないので、悪化するリスクがありおススメしません。
ステージ3から4に上がる為に必要なサービス
ステージ3に鍼灸と整体が入りますが、注意しないといけないのは、この鍼灸や整体を受け続けてもステージ3から4には上がれません。あくまでステージ3の時に受けることが出来るというだけです(エステ・もみほぐしも入っていますが、こちらは目的が癒しなのでそもそも上がりません。)
ステージ3から4に上げる為に必要なサービスが、
アスレチックリハビリテーション(アスリハ)
になります。
これはアスレチックトレーナーが行うサービスになりますが、一般向けにあるサービスではありません。
私が以前所属していたスポーツチームなどで行っています。
しかし、一般の方にも必要なサービスになり、ここでの難民が後を絶ちません。
鍼灸院・整体院などにいる先生で、アスレチックトレーの資格を持っている方や、トレーナー経験のある先生だとできる可能性があります。
(トレーナー経験と言っても、大会に帯同しているだけだとアスリハは行わないので、チームに年間を通じて所属・帯同しているトレーナーでないと出来ないと思います。一言でトレーナーと言っても千差万別。これが難しいですね・・・)
和からだみなおし処はステージ1~4まで対応できます
当院は私がサッカーチームで10年間トレーナーをしていた経験があり、サッカーチームというのはまさにステージ1~4までを全て網羅しています。
と言っても、ステージ3はできればグラウンドでリハビリを行いたいのですが、当院でも院内のみになりますので、グラウンドレベルはメニュー作成のみとなっています。
本来なら実際に動きを見てできれば良いのですが、まだその環境を作れていません。
いつかステージ1~4までを完璧に網羅した治療院を作れたら最高です。
頑張ります。
注意事項:治療院は幅が広いのであくまで”目安”に
以上、サービスを受けるにはどの状態なら良いのか紹介してみました。
最後に注意事項となります。
今回の分類はあくまで”目安”になります。
途中でも書きましたが、一言に鍼灸院・整体院と言ってもそこにいる先生によってかなり幅があります。
ヨガやピラティスなども同様で、医療資格を持った先生もいます。
自分がどの状態か把握し、サービスを選ぶ参考にしてもらい、実際は先生と話してどうかを決めて下さい。
この記事がサービス迷子を解消してくれることを期待しています!
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