ストレッチは日々のトレーニングやリハビリテーションにおいて重要な要素ですが、どれくらいの時間行えば効果的なのでしょうか？長くストレッチを行うほど良いと考える人も多いかもしれませんが、実際にはストレッチの持続時間に最適な時間があります。2021年に、山﨑裕司氏（高知リハビリテーション専門職大学）らの研究チームが、足関節の背屈（つま先を持ち上げる動き）において、どのストレッチ時間が効果的なのかを検討した結果を発表しました。
研究概要
山﨑氏の研究チームは、2021年に健常な成人を対象に、足関節の背屈角度に対してストレッチ時間がどのような影響を与えるのかを調べました。対象は10名の成人で、右脚を使用してストレッチを行い、その効果を測定しました。ストレッチ時間は1分から15分までさまざまな長さで行い、ストレッチ前後で足関節の角度を計測しました。
研究結果
- 2分間のストレッチ効果
2分間のストレッチを行った場合、足関節の背屈角度は開始前の7.0度から、ストレッチ後に11.0度まで有意に増加しました。 - 1分間と2分間の比較
1分間と2分間のストレッチを比較した結果、背屈角度の改善は両者でほぼ同等であることがわかりました。つまり、1分間のストレッチでも十分な効果が期待できることが示されました。 - 30秒間と1分間の比較
また、30秒間のストレッチと1分間のストレッチを比較した結果、1分間のストレッチの方が効果が大きいことが確認されました。
結論: ストレッチは1〜2分が最適！
この研究の結果から、足関節の背屈を効果的に改善するためには、1〜2分間のストレッチが最適であることがわかりました。それ以上の長時間のストレッチは、必ずしも追加の効果をもたらさないことも示唆されています。日常のトレーニングやリハビリでは、1〜2分間の適切な時間でストレッチを行うことが、最大の効果を得るために重要です。
まとめ
2021年に山﨑裕司氏らによって行われたこの研究で、足関節の背屈可動域を効果的に改善するための最適なストレッチ時間は1〜2分であることが明らかになりました。無理に長時間行うのではなく、適切な時間で効果的にストレッチを行い、健康的な身体を目指しましょう！
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