月経困難症
日常生活に支障をきたすほどの生理痛を”月経困難症” と呼びます
①機能性月経困難症
身体に問題となる原因疾患がなくて症状が現れる
強い子宮の収縮が原因 初潮(初経)を迎えた2~3年後から起こる
思春期の女性に多い
プロスタグランジンが多すぎるため子宮が収縮しすぎてしまう
子宮頸管が狭いことも痛みの原因
②器質性月経困難症
身体に何らかの原因疾患があって症状が現れる
子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)などの疾患が原因
生理中以外にも症状が起こるケースがある 原因疾患を治療すると症状は改善していく
プロスタグランジンの過剰な分泌
プロスタグランジンの過剰分泌
子宮を収縮させ、子宮内膜がはがれるときの出血(経血)をスムーズに体外に出すことに一役買っている物質
分泌が多いと、子宮の収縮が過剰になって陣痛のような下腹部や腰の痛みの原因に
他の痛みの原因にもなる
プロスタグランジン とは
五員環構造を含む20個の炭素鎖からなる生理活性脂質 。プロスタグランジンと構造の類似したトロンボキサンを併せてプロスタノイド(prostanoid)と称する 。1930年にヒトの精液に含まれる子宮収縮物質として発見。
生理機能: 循環器・消化器・骨の恒常性維持 卵巣や子宮といった生殖器の機能 局所炎症に伴う血管透過性亢進や疼痛惹起 細胞性免疫応答 睡眠、疾病時の発熱や内分泌応答 神経変性疾患や脳虚血に伴う神経細胞死 脳機能的充血 シナプス可塑性や記憶学習 心理ストレス下での情動制御など
脳科学辞典
生理のメカニズム
生理のメカニズム
子宮の内側を覆っている子宮内膜は 排卵と共に受精卵の着床に備えて徐々に厚くなるが
妊娠が成立しないと不要になってはがれ落ち
血液と共に体外に排出される
生理痛
→経血を押し出すために子宮が収縮することで起こる
子宮を収縮させる働き
→プロスタグランジン
自宅でできる対処法
①朝に一杯のお湯を飲む
お腹の内側から温めると痛みが和らぐ
②生姜湯を飲む
血液の循環を良くし、生理痛をおさえる
お腹を温めるとプロスタグランジンの分泌が抑えられる。
他にもウォーキングやヨガ、ストレッチなど血流を良くするものもお勧め。
なごみでの治療の考え方
整体によりバランスを整える
バランスを整えることで血流を良くすることができます
ストレッチで柔軟性の改善
バランスを整えた後は柔軟性の改善を図ります
筋肉が適切に働くことにより回復へと導かれるようになります
鍼灸で血流だけでなく経絡の流れを良くします
鍼灸は婦人科疾患に強く、様々な症状を改善してくれます。
生理痛もツボに鍼やお灸をすることで血液の流れだけでなく、気の流れである経絡も改善することができます
体幹エクササイズで筋力もアップ
整体、ストレッチ、鍼灸で身体を整えた後は、それを維持できるように筋力を高めていきます。
姿勢を維持する体幹の筋肉を鍛えることで、骨盤周りが安定します。
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