和からだみなおし処の治療理念
和からだみなおし処の治療理念は、『敬和愛命』です。
敬とは、「尊敬」、「畏敬」の意味であり
和とは、「調和」、「バランス」、「絆」の意味であり、
愛とは、「愛する」、「信じる」という意味であり、
命とは、「生命力」、「自然治癒力」を意味します。
「調和を保ち、人が本来持ち合わせている生命の力である自然治癒力を信じ高める」
これを和からだみなおし処の治療理念としています。
治療理念『敬和愛命』の由来
実は『敬和愛命』という治療理念は父から授かったものです。
父の治療院の治療理念が『敬天愛命』。
同郷(鹿児島県人)で尊敬する西郷隆盛の座右の銘から習ったものです。
西郷隆盛の座右の銘は『敬天愛人』。天を敬い人を愛するという意味です。
父は西郷隆盛の『敬天愛人』を習い、『敬天愛命』という治療理念を掲げました。
父は『言葉』というものを非常に大切にしている方で、この4文字に対して次のような意味づけをしていました。
敬とは、「尊敬」、「畏敬」の意であり、
天とは、「宇宙」のことであり、
愛とは、「肯定」することであり、
命とは、「生命」、「法則」、「必然性」のことである。
つまり、「宇宙の法則を畏敬し、生命を愛し、あるがままで肯定する」という意味である。
矢上尚男 真氣堂 総論より
父はこの理念通りの治療院経営をしてきました。
宇宙が好きで、法則性を見出すことが好きで、宇宙と人体の法則をずっと探っていたのをよく覚えています。(物理も大好きで、アインシュタインも尊敬していました。)
話す内容も宇宙とは~、生命の法則とは~、般若心経と相対性理論の共通項は~、というような感じで、ずっと考え続ける方でした(引退した今も、変わらず考え続けています)
10年前に私が開業するにあたり、そんな父から『敬和愛命』という治療理念を授けられました。
(姉、兄もそれぞれ別の名前を授けられています)
父からは「この『敬和愛命』という4文字に対して、自分なりに意味付けをして(考えて)欲しい。」と言われ自問が始まりました。
『敬和愛命』に意味を付ける
開業前はJリーグという華やかな(派手な)舞台にいたので、この治療理念というものに対して、自分には高尚すぎるな・・・と感じていました。
しかしながら、治療院を経営するとはこういうことなのかなと思い、当時の自分なりに考えて、悩みに悩んで意味合いを付けてみました。
考えていくと、自分がなぜ治療院の名前を「和からだみなおし処」と付けたのか分かってきました。
「そういえば自分は、昔からバランス、調和というものが大事だと思っていたな・・・」
「人の身体を治すのは治療家ではなく、自分自身の力で治すんだよな」
「調和を大切にして、人が本来持っている生命の力を信じることが大切だな」
徐々に『敬和愛命』の輪郭が見えてきました。
そして、本当に自分が大切にしているものが何なのかが分かってきました。
『敬和愛命』とともに生きる
そして開業以来10年間、この『敬和愛命』という言葉を時に意識し、時に無意識に感じ取り、遠くで眺めたり、近くで考えてみたりと、距離感を変えながら共に歩んできました。
開業から10年が経ち、改めてこの治療理念『敬和愛命』と向き合ってみると、
「ああ、本当に自分が大切にしているもの(考え)そのものだなぁ」
と心から思えます。あの時、考えて、悩んで本当に良かったと思えます。そして父親の洞察力の深さに頭が下がります。ありがとうございます。
これからも和からだみなおし処はこの『敬和愛命』とともに歩んでいきたいと思います。
理念を作る意味
なぜ理念を作るのでしょうか?
人によって答えは様々だと思いますが、私にとっては「立ち返る場所」を作る為だと思います。
治療院経営を続けていく中で、時に上手くいかなかったり、迷うことが出てきます。
その時に、自分というものの軸はこれだ、というものがあるかないかで立ち直る速さが大分変ってくるのかなと思います。
理念を土台に院を作ることで、治療方針や患者さまとの接し方に統一感が出てきます。
やはりあった方が良い、というよりもなければいけないものだと思います。
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