栄養ガイド / 飲み物・カフェイン
正しく飲めば味方になる。
カフェイン(コーヒー・お茶)との上手なつき合い方
ハリーちゃんと院長が、カフェインの正体とメリット・注意点を一緒に整理します。
コーヒーやお茶は、朝のスタートに・仕事の合間に・ほっと一息つく時間に——暮らしの中で"相棒"のような存在です。
カフェインは使い方ひとつで「集中のスイッチ」にも「睡眠や緊張への影響」にもなる成分です。
「カフェインが良い・悪い」ではなく、"どう飲むかで作用が変わる"というのが正しい理解。今回はカフェインのメリットも注意点もフラットに整理して、日常でより上手に活かすヒントをまとめます。
01カフェインとは何か?——体の中でどう働くの?
ハリーちゃん
カフェインって眠気が覚めるやつだよね?でも飲みすぎると体に悪いって聞くし、結局どっちなの?
院長
鋭い疑問だよ!カフェインは「良い・悪い」の二択じゃなくて、
"使い方と量とタイミング"で体への作用が全然変わる成分なんだ。まず仕組みを知ると、自分に合った飲み方が見えてくるよ。
院長
体には「アデノシン」という眠気を引き起こす物質があってね、カフェインはそれと同じ受容体に結合してブロックするんだ。だから眠気が軽くなって集中しやすくなる。同時に交感神経も軽く刺激されて、活動モードに切り替わるんだよ。
カフェインが体に働く3つの仕組み
- 眠気物質「アデノシン」をブロック——眠気が軽くなり、集中力が上がる
- 交感神経を軽く刺激——活動モードに切り替わり、気分がシャキッとする
- 肝臓で代謝される——効き方・持続時間には個人差が大きい(遺伝子・体質による)
02カフェインのメリット——正しく使えば日常の頼れる味方
ハリーちゃん
カフェインって眠気覚まし以外にも良いことあるの?
院長
実はたくさんあるんだよ!ちゃんと活かすと、集中力・パフォーマンス・気分の安定まで幅広くサポートしてくれる。Jリーグのトレーナー時代も、試合前の選手のカフェイン活用は普通のことだったよ。
✅ カフェインの主なメリット
- 集中力・注意力の向上——ほどよく頭が冴え、作業効率が上がる
- 眠気・疲労感のリセット——仕事前・運動前・運転前の強い味方
- 運動パフォーマンスの向上——スポーツの世界では古くから活用されるほど効果が確か
- コーヒーのポリフェノール作用——クロロゲン酸による抗酸化作用・肝機能サポートの報告もある
- お茶のリラックス作用——緑茶・紅茶に含まれるテアニンが穏やかなリラックス感をもたらす
コーヒーとお茶では作用が少し違う
コーヒーは「覚醒・集中」寄り、緑茶・紅茶は「テアニンが一緒に入っているため、刺激と落ち着きのバランスが良い」飲み物です。緊張しやすい方や午後のリラックスタイムには、お茶の方が合うケースも多いです。
03カフェインの注意点——"いつ・どれくらい"を知れば怖くない
ハリーちゃん
じゃあ注意しなきゃいけないことって何?
院長
大きく4つあるよ。どれも「絶対ダメ」じゃなくて、
体質に合わせて上手に選ぶという話だから、知っておくだけで全然違ってくるんだ。
⚠️ ① 睡眠が浅くなることがある
カフェインは体に残る時間が長く(半減期5〜7時間)、夕方以降に飲むと夜の休息が浅くなりやすいです。深く眠りたい人は
「14〜16時まで」が目安。体質によって個人差があるので、翌朝の疲れや眠りの深さを観察しながら調整してみてください。
⚠️ ② 胃が弱い人は刺激になる場合も
カフェインは胃酸の分泌を促すため、空腹時に飲むと胃がむかつくことがあります。
食後・食事と一緒に飲むのがベスト。胃が弱い方はミルクを加えるか、カフェインレスを選ぶと負担が減ります。
⚠️ ③ 緊張しやすい人には刺激が強いことも
不安・動悸・めまいを感じやすい方は、交感神経への刺激が強く出ることがあります。そういった方には
テアニンが多い緑茶・ほうじ茶がより合いやすいです。エナジードリンクは特に注意。
⚠️ ④ 利尿作用がある
カフェインには利尿作用があるため、飲むほど水分が失われやすくなります。
コーヒー1杯につきコップ1杯の水をセットにする習慣が脱水予防と体調維持に効果的です。
04量とタイミング——"いつ飲むか"が一番大事
ハリーちゃん
1日何杯まで飲んでいいの?カロリーみたいに上限はある?
院長
目安はあるよ。でも一番大事なのは
「量」よりも「時間帯」なんだ。同じ3杯でも、全部午前中に飲むのと夜に飲むのでは体への影響がまったく違うからね。
☕ 国際的なガイドラインによる目安量
- 健康な大人:1日400mgまで(コーヒー3〜4杯分が目安)
- 妊婦:1日200mgまで(コーヒー1〜2杯程度に控える)
- 子ども・10代:基本的に避ける(発育・睡眠への影響が大きい)
※カフェイン含有量の目安:コーヒー1杯約80〜100mg/緑茶1杯約30mg/紅茶1杯約40〜50mg/エナジードリンク1缶約80〜150mg
| 時間帯 |
おすすめ度 |
ポイント |
| ☀️ 朝〜昼(〜14時) |
◎ 最適 |
集中力・パフォーマンスが上がる時間帯。仕事・家事・運動前に活用しやすい |
| 🌤 午後(14〜16時) |
△ 個人差あり |
体質による。睡眠への影響を感じる人は緑茶・ほうじ茶・麦茶へ切り替えを |
| 🌙 夕方〜夜(16時以降) |
▲ 控えめに |
多くの人で睡眠の質に影響が出やすい。カフェインレスや麦茶・ハーブティーへ |
| 🏋 運動30〜60分前 |
◎ 効果的 |
パフォーマンス向上に活用できる。水分補給とセットで飲むことが大切 |
| 🌅 起床直後(空腹時) |
△ 注意 |
胃への刺激が強い。まず水を1杯飲んでから、食事と一緒に摂るのがベター |
05コーヒー・お茶・エナジードリンクの違い
ハリーちゃん
エナジードリンクもカフェインが多いよね?コーヒーとどう違うの?
院長
良い質問だよ!エナジードリンクはカフェインに加えて
糖分が大量に入っているのが大きな違いなんだ。カフェインと糖分が同時に来ると、血糖値と自律神経の両方を一気に刺激するから、特別な時に頼る飲み物という位置づけが合うと思うよ。
☕
コーヒー
カフェイン多め・眠気スッキリ
ポリフェノール豊富
体質に合えば"効率を上げる一杯"
🍵
緑茶・紅茶
カフェインはコーヒーの半分〜1/3
テアニンで「刺激と落ち着き」を両立
午後・リラックス時にも合いやすい
⚡
エナジードリンク
カフェイン+大量の糖分
血糖値・自律神経への刺激が強い
"特別な場面で頼る飲み物"として
06近年の研究が示す——コーヒーの健康効果は"むしろ見直されている"
ハリーちゃん
コーヒーって昔は「体に悪い」って言われてなかった?最近はどうなの?
院長
実はここ数年で研究が大きく進んでいてね、
コーヒーに関してはネガティブなデータよりポジティブなデータの方がずっと多くなってきているのが正直なところなんだ。「やめなくていい」どころか「適度に飲んだ方が良い可能性がある」という研究が続々と出ているよ。
📊 近年の研究で報告されているコーヒーの健康効果
- 2型糖尿病リスクの低下——1日3〜4杯の習慣的な摂取で、コーヒーの種類(レギュラー・カフェインレス問わず)を問わず複数の大規模研究で一貫して確認されている
- 心臓病・脳卒中・呼吸器疾患による死亡リスクの低下——国立がん研究センターのコホート研究でも報告。クロロゲン酸が血液をサラサラにする働きが関与
- 肝がん・大腸がんリスクの低下——コーヒー習慣との関連が複数の研究で示されている
- 認知機能・脳の健康——認知症・パーキンソン病リスク低下との関連が研究されており、集中力・幸福感・うつ状態の軽減にも作用するとの報告あり
- フレイル(虚弱)予防——2025年のオランダ大規模研究(LASA研究)で、1日2〜4杯の習慣が高齢者の虚弱予防に関連することが示された
- 朝に飲むことの優位性——2025年のEuropean Heart Journal掲載研究で、朝のコーヒーが死亡リスクの低下と関連することが報告された
- 健康的な老化との関連——2025年の4万7千人以上を対象とした30年追跡研究で、50代に1日1〜3杯飲んだ女性が認知・身体・精神の健康状態が良好なまま老後を迎えやすかったと報告
健康効果の多くはカフェインレスでも維持される
注目すべきは、
糖尿病リスク低下などの効果がカフェインレスコーヒーでも確認されている点です。これはコーヒーの健康効果がカフェインだけでなく、クロロゲン酸をはじめとする1,000種類以上の成分による総合的な作用であることを示しています。妊婦・カフェインが苦手な方・夕方以降でも、カフェインレスを活用することで恩恵を得やすくなります。
07鍼灸師・臨床23年の視点から——カフェインと体の状態
ハリーちゃん
カフェインって鍼灸と関係あるの?Jリーグ時代には何かエピソードあった?
院長
実はね、Jリーグ時代に忘れられないエピソードがあるんだ。2004〜2005年頃のことなんだけど——ちょうどその年の1月にカフェインがWADAの禁止リストから外れて「監視物質」に移行したばかりのタイミングだったんだ。それまでは尿中濃度が一定以上になると
正式なドーピング違反になっていた成分だったんだよ。
院長
厳密に言うと禁止物質ではなく「監視物質」——つまり
「大量に使うと問題になる可能性がある成分として目を光らせている」という扱いだったんだ。当時の選手たちも普通に飲んでいたし、クラブもコーヒーを用意していた。ところがドーピング検査がある日に限って、普段来ないチームドクターが「念のため飲まないように」と言い出してね……選手みんなが
「えっ今日だけ?」って困惑してたのが今でも笑い話になってるよ。
ハリーちゃん
それは確かに困るね(笑)今はどうなったの?
院長
その後カフェインは監視物質の扱いが定着し、現在はスポーツの世界でも
パフォーマンス向上のために戦略的に活用されている成分として普通に扱われているよ。あの時代のドクターも、ルールの切り替わりの混乱の中で慎重に判断していたんだと思う。でも選手目線では「いつもあるコーヒーが今日だけない」というのは相当困ったよ(笑)。
🪡 鍼灸師・臨床23年・Jリーガートレーナー10年の現場から
カフェインの飲み方と体の症状には、施術を続ける中で明確なつながりを感じてきました。
- 慢性的な肩こり・首の緊張がある患者さんに「夕方以降のコーヒーをやめる」だけで症状が軽くなるケースがある——交感神経の慢性的な高ぶりが原因のことが多い
- 不眠・睡眠が浅い方の多くが、14〜16時以降のカフェインを見直すと改善の糸口になる
- 頭痛・めまい・だるさにカフェイン過多による脱水が絡んでいることがある。水とセットにするだけで変わる方もいる
- Jリーグでは試合前にカフェインを「タイミングと量」を計算して活用していた——「飲む量より飲むタイミング」がパフォーマンスに直結する、という認識は今も変わらない
- 施術の効果を最大化するには、交感神経が過剰に働いていない状態が理想。カフェインのコントロールが"施術の効き目"を底上げする
「カフェインをやめる」のではなく「体質・目的・時間帯に合わせてコントロールする」——これが和からだみなおし処の考え方です。
08体調を整える"賢いカフェインの飲み方"
ハリーちゃん
じゃあ具体的にどうすればいいの?今日からできることを教えて!
院長
これだけ意識すれば十分という6つのポイントをまとめたよ。難しいことは何もない——小さな習慣の積み重ねが体を変えていくんだ。
☕ カフェインを"味方"にする6つのポイント
- 朝〜昼の時間帯に飲む——パフォーマンスが上がる最適タイミング
- 1日1〜3杯を目安に。量より「いつ飲むか」を意識する
- 午後はお茶・ほうじ茶・麦茶・カフェインレスへ切り替える
- 空腹時は避ける——胃への負担を減らすため食後か食事中に
- 水とセットで飲む——利尿作用による脱水を防ぐ。鉄の吸収は食後30〜60分後に
- 睡眠の質・翌朝の疲れを観察しながら「自分に合う飲み方」を見つける
睡眠の質が改善する
朝の集中力が上がる
首肩の緊張が緩む
頭痛が減る
だるさが取れやすくなる
めまいが落ち着く
自律神経が整いやすくなる
施術の効果が持続しやすくなる
胃の調子が良くなる
運動パフォーマンスが上がる
午後の眠気が減る
むくみが取れやすくなる
まとめ:カフェインは"ゼロ"ではなく"コントロール"が鍵
- カフェインは正しく使えば集中力・パフォーマンス・気分の調整に役立つ頼れる味方
- 最も重要なのは「量」より「時間帯」。朝〜昼に飲み、夕方以降は控えるのが基本
- コーヒー(覚醒・集中)とお茶(刺激+リラックス)を時間帯・目的で使い分ける
- 空腹時・食後すぐの鉄補給時は避け、水とセットにする習慣をつける
- 緊張・不眠・頭痛・肩こりなどにカフェインのとり方が関係しているケースがある
- 施術の効果を持続させるためにも、交感神経を慢性的に刺激しない飲み方が理想
- やめる必要はない——「体質・時間帯・量」を意識してコントロールするだけで変わる
ハリーちゃん
よし!朝はコーヒーを楽しんで、午後はお茶に変えてみる!あと水も一緒に飲むよ!……でも好きなのにやめなくていいって聞いてちょっと安心した!
院長
それが一番の正解だよ!好きなものを楽しみながら体を整える——それが長続きする健康習慣の本質なんだ。コーヒーもお茶も、上手に"使いこなす"感覚で飲んでほしいな。何か体の変化が気になったら、いつでも相談してね!
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