外来患者に最適なストレッチ時間とは? - 「何分伸ばすか」より「何セットか」が重要だった

外来患者に最適なストレッチ時間とは?
「何分伸ばすか」より「何セットか」が重要だった

ストレッチは2セットとアドバイスを受けているハリーちゃん
今日の和からだみなおし処は、
「ストレッチのセット数」について。
何分伸ばすか?
それとも、何セットか?
外来患者への研究が、
その答えを示した。
第1章:ストレッチは「長くやるほど良い」のか?
ハリーちゃん
ハリーちゃん
院長! ストレッチって、長くやるほど効果が高いの?
院長
院長
ストレッチは、リハビリやセルフケアの現場でとてもよく使われる方法なんだけど、実際には、どれくらいの時間・どれくらいの回数やるのが一番効率的なのかは、これまであまりはっきりしていなかったんだ。

これまでの課題

ストレッチの最適な時間・回数は
これまではっきりしていなかった

ハリーちゃん
ハリーちゃん
じゃあ、どうやってそれを調べたの?
院長
院長
そこで行われたのが、船橋整形外科市川クリニックの理学療法士・清野浩希さんらの研究なんだ。この研究では、実際の外来患者さんを対象に、「ストレッチは何セット行うのが一番効果的なのか?」を検証したんだよ。

研究の焦点

ストレッチは
何セット行うのが一番効果的なのか?

ストレッチは、
長くやるほど良いのか?
それとも、
何セットやるかが重要なのか?
第2章:研究の対象と方法
ハリーちゃん
ハリーちゃん
どんな人を対象にしたの?
院長
院長
対象になったのは、脊柱や下肢に問題があり、ハムストリングス(太ももの裏)が硬いと評価された外来患者24名(平均年齢64.5歳)なんだ。

研究の対象

外来患者24名
平均年齢64.5歳
ハムストリングスが硬い
ハリーちゃん
ハリーちゃん
どんなストレッチをしたの?
院長
院長
行ったのは、とてもシンプルなストレッチだよ。椅子に座った姿勢で、骨盤を前に傾け、太ももの裏を「痛くないけど、しっかり伸びた」と感じるところまで伸ばすんだ。

ストレッチの方法

椅子に座った姿勢
骨盤を前に傾ける
「痛くないけど、しっかり伸びた」と感じるまで
ハリーちゃん
ハリーちゃん
何秒やったの?
院長
院長
このとき重要なのは、何秒やるかを決めないという点なんだ。患者さん自身が「これ以上伸ばすときついな」「十分伸びたな」と感じるところまでを1セットとして、それを合計4セット行ったんだよ。

重要なポイント

何秒やるかを決めない
「十分伸びた」と感じるところまでを1セット
合計4セット実施

外来患者24名。
平均年齢64.5歳。
「十分伸びた」と感じるまで。
合計4セット。
第3章:結果 - 一番変わったのは「2セット目」
ハリーちゃん
ハリーちゃん
で、結果はどうだったの?
院長
院長
結果はとてもはっきりしていたんだ。2セット目までで大きく改善したんだよ。

膝関節伸展角度の変化

ストレッチ前
58.0°
1セット後
63.4°
2セット後
65.7°
ハリーちゃん
ハリーちゃん
3セット目と4セット目は?
院長
院長
ところが、3セット目と4セット目では、2セット目以降とほとんど変わらなかったんだ。

結果

2セット目までで大きく改善
3セット目・4セット目では
ほとんど変化なし
ハリーちゃん
ハリーちゃん
つまり?
院長
院長
つまり、「2セットやった時点で、柔軟性の改善はほぼ頭打ち」という結果になったんだよ。

重要な発見

2セットやった時点で
柔軟性の改善はほぼ頭打ち

2セット目までで大きく改善。
3セット目・4セット目では
ほとんど変化なし。
柔軟性の改善は、
ほぼ頭打ち。
第4章:時間は関係なかった
ハリーちゃん
ハリーちゃん
合計で何分やったかは関係あるの?
院長
院長
さらに興味深いことに、「合計で何分ストレッチしたか」と「どれくらい柔らかくなったか」には相関がなかったんだ。

もう一つの重要な発見

時間と柔軟性に相関なし
合計で何分ストレッチしたかと
どれくらい柔らかくなったかに
相関がなかった
ハリーちゃん
ハリーちゃん
これは何を意味してるの?
院長
院長
これはつまり、長くやった人ほど良くなったわけではないということを意味しているんだよ。

重要なポイント

長くやった人ほど
良くなったわけではない

時間と柔軟性に相関なし。
長くやった人ほど、
良くなったわけではない。
第5章:この研究が教えてくれること
ハリーちゃん
ハリーちゃん
この研究が教えてくれることは?
院長
院長
この研究が示しているのは、とても実践的なメッセージなんだ。

研究が示すメッセージ

①ストレッチは「たくさんやればいい」わけではない
②時間よりも「適切なセット数」が大切
③外来患者では2セットで十分な効果が出る
ハリーちゃん
ハリーちゃん
他に大切なことは?
院長
院長
もう一つ大切なのが、「主観的な伸びた感じ」を基準にしているという点なんだ。機械的に30秒、1分と決めるのではなく、「気持ちよく、でもしっかり伸びている」と感じるところで止める。それが、実際の臨床では最も現実的で、効果的だったんだよ。

もう一つの大切なポイント

「主観的な伸びた感じ」を基準にする
気持ちよく、でもしっかり伸びている
と感じるところで止める

たくさんやればいいわけではない。
時間より「適切なセット数」。
2セットで十分。
「伸びた感じ」を基準に。
第6章:和からだみなおし処の視点から
ハリーちゃん
ハリーちゃん
和からだみなおし処では、どう考えるの?
院長
院長
和からだみなおし処では、「身体は、やりすぎるほど良くなるわけではない」という考え方を大切にしているんだ。この論文の結果は、まさにそれを裏付けているんだよ。

和からだみなおし処の視点

身体は、やりすぎるほど
良くなるわけではない

ハリーちゃん
ハリーちゃん
具体的には?
院長
院長
1セットで体は反応し、2セットで最大の変化が出て、それ以上は「頑張ってもあまり変わらない」。身体は、必要な刺激に対してはきちんと応えるが、過剰な刺激には鈍くなるんだよ。

身体の反応

必要な刺激にはきちんと応える
過剰な刺激には鈍くなる

身体は、やりすぎるほど
良くなるわけではない。
必要な刺激には応える。
過剰な刺激には鈍くなる。
終章:まとめ
院長
院長
この研究から分かったことは、とてもシンプルだよ。

まとめ

外来患者のハムストリングスの柔軟性改善には2セットの静的ストレッチが最も効果的
それ以上やっても、追加の効果はほとんどない
時間よりも「体が伸びたと感じる2回」が重要
ストレッチは「量」ではなく、「身体の反応」を見ることが大切
ハリーちゃん
ハリーちゃん
最後に、みんなに伝えたいことは?
院長
院長
無理なく、短時間で、しっかり変える。これが、体を大切に扱うということなんだと思うよ。
外来患者への研究。
2セットが最も効果的。
それ以上は、追加効果なし。

時間より「身体の反応」。
量より「適切なセット数」。

無理なく、短時間で、
しっかり変える。
それが、体を大切に
扱うということ。
※ この記事について
この記事は、外来患者へのストレッチセット数に関する研究をもとに解説しています。個別の症状や状態に応じたストレッチ方法については、専門家にご相談ください。